野茂英雄がメジャーリーグ(MLB)で築いた功績は、引退後も大きな価値を持ち続けています。
その理由のひとつが、MLBの手厚すぎる年金制度です。
実は野茂英雄は、MLBに10年以上在籍していた数少ない日本人選手のひとりであり、満額支給の資格を持つレジェンドなんです。
本記事では、野茂英雄が受け取るMLB年金の仕組みや金額、日本との制度の違い、他の日本人選手の受給状況までを詳しく解説します!
野茂英雄は「満額」受給資格あり
MLB年金の受給条件は、一軍登録で最低5年、10年在籍で満額支給となります。
野茂英雄は1995年にドジャースでメジャーデビュー後、複数球団を渡り歩きながら10年以上プレーしました。
これにより、MLB年金の満額受給資格を獲得しています。

ドジャース時代の野茂英雄氏【写真:Getty Images】
年間2000万〜3200万円が生涯支給!
満額支給となると、年金額は年間約2,000万〜3,200万円。
1ドル150円計算で、MLB公式の支給上限「27万5000ドル=約4,125万円」という数字もありますが、実際の報道では2,000万〜3,200万円が多く語られています。
この年金は62歳から受給開始(早ければ45歳からも可能)で、生涯支給されるという超優遇制度。
さらに、年金は月額分割(12分割)で支給され、配偶者にも一定期間継承される仕組みまで整っています。
他の日本人選手の年金状況
実は、野茂英雄のように満額支給される日本人メジャーリーガーはわずか4人しかいません。
野茂英雄 イチロー 松井秀喜 大家友和
その他、在籍年数に応じて支給割合が変わる選手たちもいます。
黒田博樹:9年 → 90%(約1,800万円)
松井稼頭央:7年 → 70%(約1,400万円)
松坂大輔:8年 → 80%(約1,600万円)
上原浩治・田沢純一・長谷川滋利:9年 → 90%
「あと1年で満額…!」という選手も多く、年金制度がキャリア設計に影響を与えていることがうかがえます。
NPB(日本プロ野球)との違い
かつて日本のプロ野球(NPB)にも年金制度は存在しましたが、2012年に廃止されています。
当時は10年以上在籍で年間約120万円が支給される内容でしたが、財源不足が原因で継続できなくなったんですね。
一方でMLBでは、選手会(MLBPA)が「世界最強の労働組合」と言われるほど強く、選手の権利を守るために制度を充実させてきた背景があります。
年金制度がメジャー挑戦の動機にも?
高額な年金制度は、MLBに挑戦する日本人選手にとって大きな魅力のひとつ。
野茂英雄が築いた道を追うように、多くの選手がアメリカに挑戦し、実績を積んでいくなかで、「将来の保障」という要素が背中を押しているのも事実です。
特に、メジャーで長く活躍すれば、引退後の生活が経済的に安定するという安心感は、選手たちにとって非常に大きな価値があります。
まとめ
野茂英雄はMLBに10年以上在籍し、満額年金受給資格を獲得 年金額は年間約2000万〜3200万円、生涯支給 日本人選手で満額支給資格を持つのは野茂英雄を含めて4人のみ MLB年金制度は日本と比べて圧倒的に手厚い この制度が、選手たちのメジャー挑戦の後押しになっている
この記事を読んだあとは、他の日本人メジャー選手のキャリアや年金状況も気になってきますよね。
ぜひ気になる選手についても調べてみてください!