はじめに:なぜ今「古古古米」が話題に?
最近、SNSやテレビ番組で急激に注目されている言葉――それが「古古古米(ここここまい)」。
実はこれ、政府が市場に放出する備蓄米(びちくまい)のうち、2〜3年以上前に収穫された古いお米を指して、ネット上で生まれた呼称です。
ニュースでは「古古古米って食べられるの?」「なんでこんなに安いの?」といった声が多数寄せられています。この記事では、古古古米の正体や味、価格、購入できる場所、そして安全性について、わかりやすく解説していきます。
政府が放出するのは「21年産・22年産」の備蓄米
2025年5月、政府は米の価格高騰を抑えるために、合計30万トンの備蓄米を市場に放出すると発表しました。
2025年の政府備蓄米放出については、2024年産と2023年産の備蓄米が中心だった過去の例から変わり、2025年は2022年産(古古米)20万トンと2021年産(古古古米)10万トン、計30万トンの放出が決まっています。価格は5kgあたり約2,160円(2022年産)、約1,800円(2021年産)で、店頭には6月初旬頃に並ぶ見込みです。
また、2025年1月に放出ルールが見直され、随意契約で大手スーパーなどに直接売り渡す新方式が導入されており、申請が殺到して一時受付停止となるほどの関心を集めています。この放出は米価高騰対策として行われており、古米でも低温保管されているため品質劣化は少なく、消費者に安価な米を提供する狙いがあります。

一般的な銘柄米は現在5kgで4,000円台なので、この備蓄米は約半額以下で購入できることになります。
一般的な銘柄米は現在5kgで4,000円台なので、この備蓄米は約半額以下で購入できることになります。
古古古米の味はどうなの?本にまずい?
テレビ番組『ミヤネ屋』では、米流通評論家の常本泰志さんが**「えげつないほど違う」**と表現するほど、味に差があることを明かしました。
味が落ちる理由
保管状態がよくても、玄米に含まれる油分が酸化し、古米臭(こまいしゅう)と呼ばれる独特なにおいが発生 精米しても完全には消えず、炊飯時のにおいが気になる人も多い 米屋では「100%そのまま使うケースはまずない」とも
・炊飯器を開けた時のにおいが違う」と感じるレベルだそうです。
・カレーにすればOK?どうやって食べるのがベスト?
興味深いのは、番組内で「カレーなら気にならないのでは?」というやりとり。
実際に、匂いや味を和らげる料理としては以下がおすすめです:
カレーライス(香辛料でカバー) 炒飯(調味料で香りを抑える) 雑炊(だしで味を整える) おにぎり(塩や具材で風味追加)
・気になる人は混ぜて使うのがベスト」と専門家もコメントしています。
なぜこんなに安い?安心して買っていいの?
価格が安い理由は以下の通りです:
備蓄更新のため:政府は常に一定量の米を保管していますが、古くなったものは順次入れ替える必要があります。 市場価格安定のため:米価高騰を抑える狙いで、価格の安い備蓄米を放出。 品質保証が限定的:新米のような食味は期待できないため、格安価格での提供となるわけです。
安全性としては、玄米状態で適切に保管されていれば、食中毒のリスクは低いとされています。ただし、においや食味の劣化には注意が必要です。
古古古米はどこで買える?中小スーパーに注目
2021年産(3年落ち)の備蓄米は、中小スーパーなどへ流通される予定。
具体的な店舗名や地域によって取り扱いが異なるため、以下の方法で確認しましょう:
店頭POPやチラシをチェック 「備蓄米」「訳あり米」「特価米」などの表示に注目 店員に「21年産の備蓄米は扱っていますか?」と確認
・通販での取り扱いは現時点では確認できていません(※今後拡大の可能性あり)

まとめ:安くて助かるけど、用途に注意!
「古古古米」は価格面では確かに魅力ですが、味・におい・炊き方などに注意が必要な米です。
とはいえ、用途を工夫すれば十分に活用可能。節約志向の家庭や大量消費する施設には特におすすめです。
・話題性も高く、今後も備蓄米の放出タイミングはニュースになる可能性大。
安さの裏にある理由を知って、賢く選びましょう!